2016.3.25 19:15 サンケイニュース
菊池桃子氏がPTA活動について問題提起 ワーキングマザーに代わって… 1億総活躍国民会議
1億総活躍国民会議を終え、記者の取材に応じる菊池桃子氏=25日午後、首相官邸(宮崎瑞穂撮影)
1億総活躍国民会議を終え、記者の取材に応じる菊池桃子氏=25日午後、首相官邸(宮崎瑞穂撮影)
政府は25日夕、関係閣僚と有識者による「1億総活躍国民会議」を首相官邸で開いた。会合終了後、民間議員でタレントの菊池桃子氏が記者団の取材に応じ、「PTA活動はもともと任意活動なのに、すべての者が参加するような雰囲気作りがされている」と述べ、PTA活動がワーキングマザーの重荷になっていると問題提起したことを明らかにした。
記者団とのやりとりの詳細は以下の通り。
--今日はどのような議論をしたか
「長時間労働是正、そして女性の就業について、また学校教育について、3点ございました」
-どのような発言をしたか
「私は女性の就労と、また学校教育、この2つが相交わったときに生まれてくるであろう現場の、実際のワーキングマザーの『困っている』という話について言及させていただきました。世界的に比較して、また長期にわたって議論してきたマクロの課題というのは煮詰まったところまできていると思うんですけれども、これからは現場で、実際にどんな言葉を届けてほしいのかという、実際に働くお母様たちの声など、マクロな視点だけではなくて、ミクロな視点でもう少し、議論の深化を図っていただくようにお願いをした次第です、はい」
--具体的には。PTA活動に言及したか
「そうですね。例えば1つの例なんですけども、PTA活動、もともと任意活動であった。しかし、なぜか、すべての者が参加するような雰囲気作りがなされていると。その中で、なかなか働くお母さんたちにとっては、PTA活動っていうものが難しいと。そういった点では、文部科学省の方にも、もう一度、見つめ直す機会、調査する機会などを設けていただいてですね、実際に、どのような状況が起こっていて、何が課題になっているのか、しっかりと把握していただきたいという風に申し上げました」
--PTA改革の方向性をどう考えるか
「そうですね、任意という言葉をもう一度、みんなの中で共有して、確かめあって、本当に手伝いたい時に、手伝いたい者が、仕事の邪魔にならないように、何かできるような仕組みを作っていくことが必要かと思いました。しかし、PTA活動に、決して否定的になってはいけないと思います。実際に、これまでのPTA活動が子供たちの成長に、また学校教育の場に寄与してきた部分、貢献してきた部分を評価しなくてはなりません。その上で、まったくなくすということではなくて、何か課題が起こっているのならば、という、新しく、ミクロ視点っていう、現場の声を政府の方に上げるということも各議員にお願いした次第です」