「PTAやってよかった」の裏側は? “PTAのあるある”ネタ6選
[2016/03/17]ウレぴあ総研
「推薦委員からの連絡きた?」「赤紙来た?」「召集令状来た?」
年度末を迎えた今の時期、小学生のお子さんを持つ親御さんの間では、こういった会話が聞こえてくるかもしれません。
これは何かというと、そう「PTA」です。
■時代にあわない“PTAルール”
年明けから年度末にかけて繰り広げられるのが、PTA推薦委員によるPTA役員選びと委員選び。
「子どもが在学中に一度はやらなければいけない」という暗黙のルールは、今でも多くの学校に残っています。そんなPTA選びに皆、戦々兢々。
今の時代、保護者がシングルマザーやシングルファザーであることは珍しくないですし、そんな彼らが、専業主婦(主夫)と同じように学校の活動に注力することは難しい話し。
また、家族の病気や介護など、他の人には言いたくない家庭の事情を抱え、物理的にPTAの活動は無理というケースもあります。
しかし、これを断ってばかりいると、仲間外れをされたり、煙たがれたりとトラブルの引き金になりかねません。
PTAは時代にマッチしていないおかしな仕組みと言えるでしょう。
中には、PTAは任意団体であるのに、強制加入させられたのは不当であると、PTAを相手に、会費など計約20万円の損害賠償を求める訴訟を起こした男性もいます。
そう、PTAは任意であるし、活動への協力は自由意思なんです。にも関わらず、多くの方が疲弊しているのです。
書籍『PTAやらなきゃダメですか?』の著者・山本浩資さんもこのままではダメだと思い、小学校のPTAから役員会や委員会をなくして、地域と協力しながら完全ボランティアによる運営を実現させました。
このような人が登場したことで、いよいよ、このPTAという体制も未来型に移行するかもしれませんね。
それぞれの思惑が渦巻く「PTAあるある」6選
山本さんは、自身も3年間のPTA活動を行っており、その中で様々な体験をしたようです。そんなPTAに携わった者ならわかる「PTAあるある」を、同書にて紹介しています。
ご本人も「これを読めば、役員と委員のなり手がいなくなる」と指摘しているほど、PTAの実態は足の引っ張り合い。皆さんも、以下に心当たりはありませんか?
■「ねぇねぇ、推薦委員から連絡来た? 赤紙来た?」
冒頭の会話ですが、この時期になると一部の熱心な保護者のあいだではこのような会話が展開されます。ただ、熱心にこの話をする保護者はPTA活動に熱心なわけではなく、噂話に情熱を燃やしているだけのよう。
「そういう人は、じつは推薦されていないことが多いのだが『連絡来ても断るよね、ふつう~』などと触れてまわる。推薦委員からしてみると、活動の邪魔でしかない」と山本さんは指摘しています。
■推薦委員が自宅前で待ち伏せしていて、家に入れない
推薦委員は、次期役員が決まらないことにはその活動を終えることができません。電話での交渉がほとんどですが、誰かに「会えばなんとかなる」と入れ知恵されたのでしょう。自宅までやってきて交渉する人も。「待ち伏せされたほうはたまったものではない」とは山本さん。これでは、待ち伏せする方も待ち伏せされる方も、気疲れしてしまいますね。早くこのシステムは終わりにしたいもの。
■「今年の役員は○○組で固めた」
住んでいる地域や出身の保育園、幼稚園などで少なくとも派閥ができたりするものです。そんな派閥がまるっと役員会にはいってしまったら……。「派閥外から役員になってしまったりすると、肩身の狭い思いをするとかしないとか」(同書より)
■「主人が単身赴任で~」「下の子がまだ小さくて」
小学校6年間で1度も委員をやらずに逃げ切った人も、いなくはいません。実際に色々な事情が重なって、担当するのが難しかった人もいるでしょう。そうなると、事情があることを周囲に伝える必要があり、それはそれで気苦労します。あからさまに噓をついている人も、中にはいるようです。
■「委員やってよかった」
一年間、委員をやっていた人の感想です。そんなに良ければ2回目もと思いたいところですが、基本的に2回目はないようです。「だって、いい経験は、ほかの人にもしてほしいから」がその理由。なんともかんとも。
以上が「PTAあるある」。うーん、やっぱり、PTAやらなきゃダメですか?
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